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堀田先生インタビュー  Vol.2

ICT教育を始めるにあたって、たくさんのICT教育ツールの中から、
まず始めの一歩として書画カメラ(実物投影機)とプロジェクターの
組み合わせが良い、ということですが、先生の使用上、子どもの使用上、

設置上(整備状況など)の点から見た書画カメラならではの良さを
教えてください。



まず前提として、ぼくは、ICTは授業で役に立つと思っていますし、Rimg0549
子どもたちはこれで、「あー、わかった!」と思うシーンを
何回も体験しているので、今の子どもたちが、
勉強がつまらなかったりテレビやゲームの方が面白いと思ったり
するけれど、勉強も面白いよ。ということも伝えたいので、
ICTをすべての先生に使ってもらいたいと思っています。

ところが、先生たちは忙しいし、多くの先生は文系出身で、
今は新任の若い先生が少ないこともあり、大変なんですよね。
ある程度年配の先生が多く、ICTが仕事に入り込む隙があまりないんですよね。
そういう状況の中で先生たちにコンピュータを使って下さい。
というのが難しいと思います。効果があることはわかっていても、
なかなか活用されないという時代が10年位続いているんですね。
国の政策としては、予算を配備したりはするけれど、
なかなか上手く教室で使われないというのが続いているのが現状です。

ぼくは以前に、実物投影機(書画カメラ)ならどの先生でも使えるのでは?と思って、
実物投影機とプロジェクターを超ベテランのICTが苦手な先生に持ち込みました。
やり方を教えたら、先生も子どもも直ぐに覚えたんですよ。映すだけだし、
下に置けば映るのだから、他に特に教えることは何もないんですよね。
「しばらく置いていくので、好きなだけ使ってみて下さい。」
と持っていった実物投影機を見た子どもたちから、「あー、いい道具だね。
先生、これを使ったら明日からの勉強が良くわかるようになると思うよ。」とか
「先生、教え易くなって楽になるね。」と言われて、
今まで必死に教えてきたベテランの先生は、今までの授業のやり方では、
子どもたちは“授業がわかっていなかったんだ”また、“教えづらそうだなぁ”
と思っていたのだ!と感じました。
しばらくして見に行った時は、朝の会から帰りの会まで、
1日中、ありとあらゆるものを映して使っていました。
1ヵ月後くらいに、「そろそろ返して下さい。」と学校へ行くと、
先生からは、「この実物投影機が無いと授業ができません。」
「以前は、使わずにどうやって授業していたんだろう?」と言われましたよ。
その先生は、実物投影機を使って授業をすることが当たり前になっていたし、
子どもたちにしてみても普段から使っているものだから、
自分のノートを映して発表したりすることも普通のことになっていましたから、
「実物投影機がなくなると困っちゃうよ。」という具合です。

このことがあったので、“これは、全ての教室でも使える”という確信を持ちました。
実物投影機とプロジェクターで、ICT活用を始めてみましょう。
という運動をやり始めて、今ちょうど2年目位になりました。
全国の講演で実物投影機とプロジェクターから入ればいいんだよ。
ということを言い続けてきましたから、随分定着してきましたよ。

先生からしてみれば、コンピュータを使おうと思うと、
それなりの用意をしなくてはなりませんが、実物投影機であれば、
いつも使っている教科書や資料集等をそのまま置けば映るし、
授業中に用意のタイムラグもありません。
先生にとって教育は、生の人と人の係わり合いであり、
子どもとの呼吸を大切にしているので、コンピュータとかで教えるのは
無味乾燥のように感じるところがありますが、実物投影機だと、
実物がそのまま映るので、そうは思わないのですよ。
こういったところでの精神的バリアも低く、授業が途切れることも無い。
使い方も簡単です。先生が頻繁に使うことによって、
子どもたちは大きく映るだけでも理解し易く、嬉しくなりますよ。
誉める機会も増えますし。
ということで、実物投影機とプロジェクターで充分ICT活用になります。
それに慣れた人は、プロジェクターを使い慣れているわけですから、
コンピュータを繋いで活用してみたら良いのですよ。
実際のところ、多くの先生方は、当面はコンピュータまでは必要ない。
実物投影機だけで充分というふうになっていますね。

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充分ですか?

充分です。
実物投影機とプロジェクターだけで、
やらなくてはいけないことの8割方はできますよ。
できないことは、シミュレーションや、自動的に問題が出てくるとかだけですが、
中には問題をカードに書いて自分で順番に出している先生もみえますから。
まずはそれで充分です。
先生たちも、そちらの方が手早くて手軽ですよ。大概のことができると思います。
本当に授業で必要な有力な右腕のような道具ですよ。

実物投影機の整備状況は、今まではあまり真剣に調べられていませんでしたね。
あまり整備の視野に入っていなかったのです。
文部科学省の2006年度予算から、周辺機器の充実という中に
実物投影機等という項目が入り、実物投影機もプロジェクターも
整備できる予算がつきました。
また、昨年度から、文部科学省は、毎年1回全国の学校にコンピュータや
プロジェクターが何台あるかという調査をしますが、その中に実物投影機が
何台あるかという項目がはいりました。
調査がまとまれば、学校に何台あるっていう数字がわかるようになります。

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