堀田先生インタビュー  Vol.9

今回のプロジェクトに関する先生の思い入れを教えて下さい。

全ての子どもたちに、これができるようになったとか、
あれを覚えたいだとか、そういう好奇心を持って頑張って勉強する
子どもになって欲しいと願っています。
それに役に立つ方法や道具ならば、たくさんの先生に使ってもらいたい
と思います。

その内の1つの道具として、かなり効果的で値段的にも安価で教室の
先生の授業を止めない良い武器が実物投影機です。
だけど、“機械モノ”だとか“難しいのではないか”とか、
皆が勝手に思ってしまっている。だから、いかに簡単でいかに効果的か
ということを示して、たくさんの先生がこれを使い、
そして、たくさんの子どもたちが、これによって、わかった。できた。
と思って欲しいというのが希望というか、ちょっと格好良く言えば、
そういうことなんでね。

そのことを、ぼく一人ではできないんですよ。
たくさんの現場の先生たちに見本を示すようなことをしてもらわなくては
いけないし、機械が無いとできないから、それが、エルモさんなんですね。
エルモさんがいないとこのプロジェクトができない。
逆にエルモさんが良い製品を作ってくれて、ぼくの人脈とノウハウを使って
一緒にやれれば、たくさんの人に実物投影機がいかに便利な装置で、
いかに教えやすくて、これによって子どもが、勉強がわかり、
できるかということが、日本の教育が良くなるし、たくさんの先生が
ICT活用を始めてくれる。それが、エルモさんからみたら、
売れるということですよね。

ぼくの研究の視点としては、いかに今までの授業と変わらないで
使える道具かと言うことが示せるんじゃないかと思っています。

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堀田先生インタビュー  Vol.8

初等・中等教育と高等教育ってありますよね。
義務教育かそうでないかが一般的なくくり方になってくるかと
思いますが、初等・中等教育(義務教育での)の教え方と、
上のクラス究極的には大学になりますが、いずれも実物投影機が
使われていたり、教室に備わっていたりするのですが、高等教育
と対極に見た場合に、教育における書画カメラ(実物投影機)の
位置付けの違いというのはありますか?

大学と小学校の両方で教えたことがありますが、大学というのは、
教える対象が基本的に大人であり、言語を知っていて、言語を
知っている大人に言語で教えるのです。
実物投影機を使うのは、ここにこうやって書いてある。
とかを示し、言葉で説明して図でわからせる。
知識の伝達の時に効率よく伝えるようにする。

小学校は、基本的に例えば、長さを測ってみるみたいなことを
初めてする訳ですよね。
1cmの中に1mmがある。
ひらがながやっと書けるような子どもにmmを書くことは、
大変なことです。
でも、子どもたちがmmと書けることが大事であり、
定規で測れるようになることが大事なのです。
自分で何かが書けるとか、できるとか、読めるとか、測れるといった
ことできることが大事なわけですよ。
大学では、そう言うことができるようになった人に知識を入れる。

小学校は、人間として必要な基礎的な技能を、どうやって身に付けさせる
ことができるかといった話です。基本的にはOJTなのです。
情報を与えてやらせながら、「違う、違う、こうだよ。」
「こうやって、やってみよう。」
「はい、皆もやってみよう。友達と比べてみよう。」というのが多いですね。
実物投影機の使い方は、やり方を示すという使い方をします。

例えば、「玉結びは、こう置いてこうやるんだよ。」と見せる。
大事なことは、玉結びという知識よりも、玉結びができるということなのです。
定規でいうと、ここに左側をそろえてあてる。
「1、2で2cmでしょ。」「ちょっと長いよね。2cm2mmだね。」みたいに。

その後、彼らが自分でそれができるようになる。
そういうことが全部できるようになった人が大学に行くのです。
そして知識を増やしていくのですね。
知識の入る為の基本的な機能を作っているというのが小学校なのです。
だから、実物投影機の使い方はやり方を示すと言うのがとても強くて、
大学では、やり方を示すという使い方はほとんどしない。
小中学校ならではの使い方ですね。

ベースとなる基本的な概念を見える形で理解させるということですね。

それが非常に大切ですね。

大学生には、例えば、ある一つの概念を数式で表します。
というふうですが、小学生の場合はレベルによっても違いますが、
図形になっていればなんとなくわかる。
直線と言ったら、直線を引いてこれが直線なんだよ。
と示すということですよね。

もう少し言うと、直線の概念だけでなく、直線を引くということも、
定規を押さえていないと曲がっちゃうよ。
ということも教えなくてはいけないですよ。
みんな大人になると当たり前にできていることも、
よく考えてみると誰かが教えてくれたわけでしょ。
定規で線を引くことも、定規で測ることもね。

人間は成長していくうちに、まるで一人で大人になったかのように、
誰かに生きていくのに必要な基本的なことを教えてもらったことを
忘れていくんですよ。

小学校の教師の悲しいところは、自分で色々なことを教えたけれど、
子どもたちはそのことを忘れていくってことなのですよ。
定規の測り方は、あの先生に教えてもらった。
と言うことは、忘れていくのです。
いつしか、測れるようになって、それが当然のようにしているけれど、
教えてくれた人がいることを、あまりに基本的過ぎて忘れてしまうのですよ。

そういった基本的なことを子どもたちに確実にできるようにしてあげないと、
彼らは、何もできなくなってしまいます。
箸も使えない、消しゴムで上手く消せない人になっちゃうでしょう。
しかも、今は家庭での教育が落ちているから…。

そういうときに、見せればさせられる。
そしたら、子どもたちにもできますよ。
だからこそ実物投影機は小学校での大事な道具なのですよ。

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堀田先生インタビュー  Vol.7

先生が伝えやすいだけでなく、子どもがわかりやすいと感じる使い方
教え方とは?

子どもがわかりやすいと感じる教え方…。
教え方が上手い人は、何をすれば良いのかが上手く伝えられること。
“指示の明確化”と言いますが、今から、こういうことをします。
こうやって、こうやって、こうします。じゃ、始め。
みたいな感じでするのですが、余り聞く気が無い子達に、
まず、こうやって、こうして…。というように今は説明していますが、
実物投影機を使って見せれば、こうやって、こうやって、こうすればできますよ。

できるかな?じゃ、やってみよう。と言った形で進められます。
実際に映像で見て確かめたのですから子どもたちにもできますよ。
見ればわかりますから。

わかる教え方というのは、指示を明確化することですが、
指示を明確にする方法としては、先生が、色々と口で説明するよりも、
やり方をも見せるほうが、圧倒的に時間も短いし、指示が通りますよ。
授業中落ち着きの無い子どもに、例えば、「資料集のP.45右側の写真の
下の説明文2行目の右側の…。を読んでごらん。」
「先生、資料集を忘れました。」みたいなことが起こっています。
これもロスタイムです。

「同じ所を探してごらん。資料集のP.45です。」と言えばすむわけですよ。
「ここ見てごらん。」と指を指せば、間違ってないな。と確認できますよね。
5秒か10秒ですよ。それが、何をしているかわかるということになります。
わからない子は、勉強がわからないというよりは、何をしているのかが
わからない訳で、どこを見れば良いのかがわかっていないのです。
その子どもたちが、確実に授業に付いてこられるように“見せればわかる”
と言っていますが、そういう答えになってきます。

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堀田先生インタビュー  Vol.6

授業時間数のことは良く言われ、土曜日にも授業をと今年に入って
議論されはじめていますが、教育現場において、効率化ということは
あまり議論されないのですか?効率という言葉は好まれないのですか?


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教育という業界は、効率という言葉は嫌いですよ。
教育とは時間を掛けて行うものだという精神が基本的にあります。
授業時数に対して、どれぐらいの指導量をどれくらいのレベルで
ちゃんと詰め込めたか?詰め込みは良くないといわれていますが、
今は詰め込めていないから問題になっているのですよ。

ちゃんと詰め込めれば、子どもたちは良く理解するわけですよ。
そうすれば、色々なことを考える余裕ができるのですが、
今は時間も足りなくて詰め込めてもいないし、やる気も無いので入らないし、
そのことが問題です。

ぼくが、指導の効率化ということを言うと嫌う人はたくさんいますよ。
でも、わかってくれる人もいます。特にベテランの先生はわかってくれます。
昔はこれだけ教えられたけど、今は時間も足りないし、子どももこうだし…。
でも、実物投影機を使ったら時間内に教えられますよ。

例えば、ノートを上手に書くということを教えるのに最近だと2ヶ月かかります。
実物投影機を使うようになってからは2週間になりました。
それ位、授業の効率化ということの重要性は長く教えてきた先生には
わかってもらえます。

ぼくは、もっとこのことを訴えて言うべきだと思っています。
効率化はいけませんか?限られた時間で、子どもたちがたくさんの勉強を
することはいけないことですか?そもそも45分の時間の内、
子どもに考えさせる時間、先生の説明を良く聞いていなければいけない時間、
それが本来の時間で、それから比べれば、先生が書いているのを待っている時間、
何かを用意している時間とか、みんなで“これはどこ?どこ?”
と探している時間とかは、本来の時間から見れば無駄な時間です。

映したら探さなくてもわかりますよ。これだけでも、
15秒ロスタイムがカットできますよ。そういう感じで無駄な時間をカットして、
浮いた時間で一問余分に勉強するということの、何がいけないのですか?
と言うと、みんな反発はできません。もっと効率のことは強く言っていこうかな、
と思っています。

例えば、一人しか発表できなかったのが、3人発表できました。というのは、
同じ効率という言葉でも、言い方の問題もあるかと思いますけれど、
悪く取る効率・嫌だなぁと思って取る効率と前向きな意味で捕らえる効率とで、
置き換えて考えると、非常に子どもたちは授業が楽しくなりますよね。
少なからず、自分も皆も前で発表すると言うのは、大切な経験ですよね。

そうですね。

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堀田先生インタビュー  Vol.5

今までICT機器を使用せずに授業をされてきたベテランの先生の
中には、今までICT機器が無くても授業ができたし、実際にやってきた
という自信もあり、ICT機器を使うことを敬遠される方もいらっしゃいますが、
そのような先生に使ってみようと思ってもらうには?

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理屈を話しても、それはわかっているんだけど…。
と言うことになるので、自分の周りの自分よりもICTが
苦手と思っていた先生が使っているのを見ると、
その先生も衝撃を受けて使ってみよう。となるでしょう。

それしか方法はないですよ。 ICT活用推進の為の予算もついて、
やらなくてはいけないことになっていますから、理屈で動くのであれば、
既にやっているでしょう。

それでもやらないのは、忙しいこともありますが、精神的に避けている訳だから、
“あの人も使っているから、私もできるんじゃないかな…。”
というように追い込むことですかね。

本当は、ICT活用が苦手な先生も使っているという様子を
たくさん見せることが重要です。これならば、私にでもできる!
というというのが、今回のプロジェクトの趣旨でもあります。

以前はICTの活用無しでも授業はできましたが、今は?というと、
今もできるけれど、昔と今とではいくつか違うことがあります。
まず1つは、学力の格差が大きい。 できる子とできない子の差が大きく、
できない子は、勉強がわからないだけでなく、座っていられない、
先生の方を向いて話を聞くことができない。といった状況です。

家庭でも叱られたことが少なかったり、先生が話している時は前を向くように。
と教えても、できなかったり、昔は兄弟が多かったから、
誰かに押さえ込まれて我慢することを覚えましたが、
今は少子化でそういう経験が無いわけですよ。

『小1クライシス』というのですが、小学校1年生は崩壊寸前のところも
いくつかあります。ただ集めるだけ。
昔は学校の先生の言うことは聞くのは当たり前でしたが、
今は、親もマスコミも「学校の先生なんて…」と言う訳だから、
権威が低くなっているのですよ。

そういう状況のなかで、そういう子どもたちを座らせておくことが大変なんです。
勉強ができない。やる気の無い、余所を向いてしまう子どもにわからせ
なければならない。

この状況では、今までの黒板だけの授業では無理ですよ。
見せればわかる。映せば嬉しい。そういう子どもたちの為に、
そういう子どもたちを引きつけて授業をするために、
今までとは違う道具が必要だと思います。
だから、実物投影機を使ったらどうですか?というのが一つの理屈です。

もう一つは、昔と比べて授業時間が減っています。
土曜日も休みになっています。
でも、社会の目は、『学校でちゃんと学力を補充するのが当たり前。』
になっています。昔はおおらかで、勉強するのは本人で、できれば良いね。
後は塾にでも行って…。と言う感じでしたが、今は、学校に対して、
『ちゃんと学習させるべき』『ちゃんと学校がしてくれなければ困る』
という学校任せ的な意識が高いのですよ。そういう状況の中で、
授業実数が減っていて、ゆっくり教えていればできない子どもたちもわかる
でしょうが、ゆっくり教えるような時間に余裕がないのですよ。

授業実数が減っている現状からいくと1時間1時間の授業が効率的に
進まないと終わらないのです。
「先生が今から黒板に書くから、その間みんな待っていてね。」といったら、
昔は待っていましたが、今は待てません。

そういう時間が、3分あるとしたら、実物投影機で映せば、
その3分が短縮して子どもたちの勉強を見てまわることができるたり、
1問多くの練習問題ができた方が、はるかに効率が良くて、
学力がつくわけですよ。と言う意味での授業の効率化の為に映すということで、
学力のことにも関係しているけれど、時間の短縮化・効率化の面から、
はじめは学力の格差とその子どもたちを引きつける為の指導法として
黒板じゃ足りない、ということです。

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堀田先生インタビュー  Vol.4

ICT教育の推進ということもあり、使うことのメリットはわかっている
けれども、“使わなくては”といった義務感で使われている先生も
いらっしゃるかと思いますが…。

色々な精神状態があるのだけれど、まず『学力をちゃんと補充しなければ
ならない』ということが、今の学校に対しての社会的圧力ですよね。
教師は、一人一人の子どもがちゃんとわかるようにしなければならないと
思っています。
次にICTは効果があるということはわかっていて、ICT活用をしなくては
いけないのだということもわかっていることですし、それなりに義務感がある。
ところが、コンピュータを使うことに余り慣れていないし、
今まで無くてもできていたし、また、どうやって使えば良いのかわからない。
という先生に対しては、しどろもどろで使うのならば黒板とチョークで
授業を進めた方が、子どもは良くわかると思う。
どうしたら良いのだろう?という先生には、実物投影機は簡単に使えて、
普段の授業とさほど変わらなく、すっと足を踏み入れられる装置なので、
是非使って見てください。ということです。

先生たちの義務的に使わなくてはいけないという意識は、良くわかるのですが、
そういう先生は、難しいコンピュータを使うのではなくて、実物投影機から
始めてみてはどうでしょうか?
実際に実物投影機から始めることによって、女性の先生がたくさん
使えるようになります。
日本の小学校の先生は65%が女性ですが、情報(ICT)の担当は、
会議をしてみるとほとんどが男性です。男性の先生の仕事となっているのです。
けれども、65%の先生が女性であり、その多くは40~50歳くらいの先生です。
この先生方が簡単に使えないものは、普及しません。
実物投影機ならば誰にでも確実に使えます。
ICTをしなければと思っている先生こそ、実物投影機とプロジェクターからICTを
始めてみたら良いのでは?
プロジェクターを使うのが難しいと思うのであれば、小学校にはテレビが
ありますからテレビにつなげても良いですしね。

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堀田先生インタビュー  Vol.3

初めてICT教育を始めるにあたって先生が気をつけなければ
ならないことは?

何も無いですよ。気をつけることは何もありません。
いちいち気をつけていたら使うの大変でしょ?
努力すべきことは、いっぱい使うということですね。
例えば、自転車に乗る時に気をつけなくてはいけないことを
自転車に乗れない人が考えてもあまり意味がないのと同じで、
“まずは、1回乗ってみようよ。”ということです。
乗れるようになったら気をつけなくてはいけないことはありますよ。
周りはどうだとか…。
それは、乗れるようになってからの話ですよね。

だから、実物投影機も同じで、初めて使う人は、とにかく使ってみて、
いろいろ映してみたらいいでしょう。
やっているうちに経験してわかってくることなので、
失敗を含めて色々やってみて、上手になっていくことでしょう。
なので、最初から気をつけることは何もありません。
やってみることが大切です。

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堀田先生インタビュー  Vol.2

ICT教育を始めるにあたって、たくさんのICT教育ツールの中から、
まず始めの一歩として書画カメラ(実物投影機)とプロジェクターの
組み合わせが良い、ということですが、先生の使用上、子どもの使用上、

設置上(整備状況など)の点から見た書画カメラならではの良さを
教えてください。



まず前提として、ぼくは、ICTは授業で役に立つと思っていますし、Rimg0549
子どもたちはこれで、「あー、わかった!」と思うシーンを
何回も体験しているので、今の子どもたちが、
勉強がつまらなかったりテレビやゲームの方が面白いと思ったり
するけれど、勉強も面白いよ。ということも伝えたいので、
ICTをすべての先生に使ってもらいたいと思っています。

ところが、先生たちは忙しいし、多くの先生は文系出身で、
今は新任の若い先生が少ないこともあり、大変なんですよね。
ある程度年配の先生が多く、ICTが仕事に入り込む隙があまりないんですよね。
そういう状況の中で先生たちにコンピュータを使って下さい。
というのが難しいと思います。効果があることはわかっていても、
なかなか活用されないという時代が10年位続いているんですね。
国の政策としては、予算を配備したりはするけれど、
なかなか上手く教室で使われないというのが続いているのが現状です。

ぼくは以前に、実物投影機(書画カメラ)ならどの先生でも使えるのでは?と思って、
実物投影機とプロジェクターを超ベテランのICTが苦手な先生に持ち込みました。
やり方を教えたら、先生も子どもも直ぐに覚えたんですよ。映すだけだし、
下に置けば映るのだから、他に特に教えることは何もないんですよね。
「しばらく置いていくので、好きなだけ使ってみて下さい。」
と持っていった実物投影機を見た子どもたちから、「あー、いい道具だね。
先生、これを使ったら明日からの勉強が良くわかるようになると思うよ。」とか
「先生、教え易くなって楽になるね。」と言われて、
今まで必死に教えてきたベテランの先生は、今までの授業のやり方では、
子どもたちは“授業がわかっていなかったんだ”また、“教えづらそうだなぁ”
と思っていたのだ!と感じました。
しばらくして見に行った時は、朝の会から帰りの会まで、
1日中、ありとあらゆるものを映して使っていました。
1ヵ月後くらいに、「そろそろ返して下さい。」と学校へ行くと、
先生からは、「この実物投影機が無いと授業ができません。」
「以前は、使わずにどうやって授業していたんだろう?」と言われましたよ。
その先生は、実物投影機を使って授業をすることが当たり前になっていたし、
子どもたちにしてみても普段から使っているものだから、
自分のノートを映して発表したりすることも普通のことになっていましたから、
「実物投影機がなくなると困っちゃうよ。」という具合です。

このことがあったので、“これは、全ての教室でも使える”という確信を持ちました。
実物投影機とプロジェクターで、ICT活用を始めてみましょう。
という運動をやり始めて、今ちょうど2年目位になりました。
全国の講演で実物投影機とプロジェクターから入ればいいんだよ。
ということを言い続けてきましたから、随分定着してきましたよ。

先生からしてみれば、コンピュータを使おうと思うと、
それなりの用意をしなくてはなりませんが、実物投影機であれば、
いつも使っている教科書や資料集等をそのまま置けば映るし、
授業中に用意のタイムラグもありません。
先生にとって教育は、生の人と人の係わり合いであり、
子どもとの呼吸を大切にしているので、コンピュータとかで教えるのは
無味乾燥のように感じるところがありますが、実物投影機だと、
実物がそのまま映るので、そうは思わないのですよ。
こういったところでの精神的バリアも低く、授業が途切れることも無い。
使い方も簡単です。先生が頻繁に使うことによって、
子どもたちは大きく映るだけでも理解し易く、嬉しくなりますよ。
誉める機会も増えますし。
ということで、実物投影機とプロジェクターで充分ICT活用になります。
それに慣れた人は、プロジェクターを使い慣れているわけですから、
コンピュータを繋いで活用してみたら良いのですよ。
実際のところ、多くの先生方は、当面はコンピュータまでは必要ない。
実物投影機だけで充分というふうになっていますね。

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充分ですか?

充分です。
実物投影機とプロジェクターだけで、
やらなくてはいけないことの8割方はできますよ。
できないことは、シミュレーションや、自動的に問題が出てくるとかだけですが、
中には問題をカードに書いて自分で順番に出している先生もみえますから。
まずはそれで充分です。
先生たちも、そちらの方が手早くて手軽ですよ。大概のことができると思います。
本当に授業で必要な有力な右腕のような道具ですよ。

実物投影機の整備状況は、今まではあまり真剣に調べられていませんでしたね。
あまり整備の視野に入っていなかったのです。
文部科学省の2006年度予算から、周辺機器の充実という中に
実物投影機等という項目が入り、実物投影機もプロジェクターも
整備できる予算がつきました。
また、昨年度から、文部科学省は、毎年1回全国の学校にコンピュータや
プロジェクターが何台あるかという調査をしますが、その中に実物投影機が
何台あるかという項目がはいりました。
調査がまとまれば、学校に何台あるっていう数字がわかるようになります。

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堀田先生インタビュー  Vol.1

先生がICT教育に興味・関心を持たれた理由は?

            難しいね・・・。
Rimg0540_5大学の時に、プログラマーのアルバイトをしていたん
ですよね。 ぼくは働きながら大学に通っていたので、
それとは全く関係なく生業のためにやっていて、
それが結構面白くてはまりました。


自分が通っていた学部が教育学部なので、
子どもが楽しく勉強するようなソフトのプログラムを
書いて使ったら面白いのではないか?と思い、
その手の研究室に入りました。

そういう意味では、その頃からずっとICT教育の方をやっていますね。


小学校の先生になった1987年、当時コンピュータを
使って教室で教えている先生はほとんどいなかったので、
何をやってもウケルというか、当たるというか・・・。

それが面白くて、いろんなシミュレーションを作って
子どもが自分の番号を入れると、その子の履歴を覚えていて
ドリルができるとか、色々なソフトを作ってみたりしていましたよ。
この頃、ICTは確実に学習に効果があると確信しましたね。


そのうち、こういったことを授業でしているのは珍しいということで、
大学へ行くことになり、更に研究することになって今に至る。
ということです。

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